冬咲き桜物語 フユサキザクラモノガタリ

 

種、四魂

心≠ヘ遥か昔、遠い昔に神様がこの地上のもの全てに創ったといわれている。

その心の元となった一霊は荒御魂、和御魂、奇御魂、幸御魂の四つの魂によって成り立っていて、

これらが正しく働いた一霊は直霊となり、逆に邪悪に汚れた一霊は曲霊となるそうだ。

『和御霊(二ギミタマ)』は親。優しさ、思いやりを司り、親しみの意味を持つ。

主に感情の働きをし、曲霊に転じると悪意、憎しみの憎魂となる

『荒御霊(アラミタマ)』は勇。勇気、前向きを司り、完成の意味を持つ。

主に体の肉体の働きをし、曲霊に転じると蛮勇、争いの争魂となる。

『幸御霊(サキミタマ)』は愛。愛を司り、恵の意味を持つ。

曲霊に転じると執着、妄執な道に逆らう逆魂となる。

『奇御霊(クシミタマ)』は智。知恵、察しのよさを司り、光の意味を持つ。

曲霊に転じると狂い、邪な思考をめぐらす力を持つ狂魂となる。

つまり四魂はバランスよく働き初めて意味を成す。

逆に言えば心は四つそろって始めてバランスを保つ、ということである。

 

=芽へ=